わたしは仕事柄、新聞、書籍、雑誌にはよく目を通すが、その中でも近年よく読む雑誌の第1位は日経ビジネスである。無用な企業宣伝まがいの記事も多いが、何より情報が確かだし、コラムにも変な思想的な色がついていない。扱っている情報が、現実的でリアリティがある。
今日もほぼ2時間かけて最新号を読んだが、一番最後のページにある「中東学者の眼」というコラムはたいへんよかった。だからそのまま引用する。
「...番組制作サイドの固定観念やキャスターの理解力に合わせ、「売れる」コメントを提供する能力に感心する。しかし、本来ならば専門家の立場から報道機関の限界を修正するのが役割のはずだ。」
出所:日経ビジネス誌の2005年7月25日号156ページ「「島国」のテロ報道を憂う」池内恵(国際日本文化研究センター助教授)。
英国のテロに関する日本のテレビ報道に対して、また、その番組に出演している“中東専門家”たちへの安直な姿勢に対する強烈な批判。
こういう話が読めるのは、新聞や雑誌(=活字ジャーナリズム)が提供できる一番大事な価値だと思う。こういう価値は絶対に無くしてはならないと信じている。