2/25/2007

人類の破滅の予感を、ハリウッド映画はどう表現してきたか(2)

Day After Tomorrow

温暖化というよりも、気象激変である。有名な環境問題研究家なども引用したため、この映画が温暖化などによる環境破壊と同時に、気候の急激な変動の恐ろしさをテーマにしたことで、環境問題の映画であるような印象を一般に与えたような気がする。
 しかし実際には、温暖化ではなく、突然の氷河期の到来による人類の半数の滅亡。寒くて凍えそうになり、ニューヨーク市立図書館で、本を薪代わりに暖をとった少人数の若者だけが助かった...。暖かくなるのではなく、凍りつくのである。そして、気候変動の理由も、この映画だけからは、はっきりはしない。

 タイトルだけが、近い将来、こんなことだって無いわけじゃないぞ、という脅しで、また、気候に関する研究者の地位を向上させるのには役立つかもしれないが、明確なロジックが立てられているわけではない。
 パニック映画のエンタテインメント性を主軸にした、普通の映画で、映画に悪気はないだろうし、環境問題を考えるような映画ではなかったということだ。